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大自然と共鳴する音楽の力・・・   

一気に読んでしまいました。
読みながら、涙が出てきました。
そう、そうなんです。

医師の日野原重明と音楽評論家の湯川れい子の対談集「音楽力」
良かったら、読んでみてください。

「同質の原理」というう言葉があります。
「同質の原理」は肉体的、生理的、社会的な条件によって、また世代の違いとして表れることがあります。(中略)
ほんとうに共鳴できる音楽を聴くことで、少し元気になる。
なぜかというと、そうした音楽の中には、情緒的に働きかける部分があると同時に、「リズム」「音楽としてのリズム」があるからです。(中略)

心理セラピストに言わせますと、子どもに言ってはいけない三大禁句というのがあって、それは、「がんばれ」「だめ」「早く」という言葉なんだそうですね。
ほんとうに落ち込んでいる人に「元気を出しなさいよ。がんばって」は禁句なんですね。
とにかくいっしょに話を聞いてあげて、「タイヘンだったね」と、共感することが大事だということです。

ほかの動物にはできなくて、人間だけにできることは
「想像力を持つこと」「歌を歌うこと」「微笑むこと」
の三つではないかと思うのです。これらは、人間社会を形作る感性の基になるものです。(中略)
音楽は、癒しとか療法とかいう以前に、人間として、人と共生するための手段としていちづけられるべきものではないかと考えてます。
その原点に戻っていくことが景気回復よりも大切ではないかと言っています。
音楽は癒しとか療法とかいう以前に、人間として人と共生するための手段として位置づけられるべきです。(「音楽力」より、抜粋)

by poco-a-poco-music | 2005-01-06 22:25 | 音楽の不思議な力&音楽セラピー

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