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夢は、100歳で・・・・   

2ヶ月に1回の音楽セラピーで、taroさんと会うのが楽しみです。
taroさんは、今年で93歳。
でも、80代前半にしか見えません。
とってもステキなテノールの声で朗々と「長崎の鐘」を歌ってくださいますが、
音楽セラピーの間は、知らん顔で将棋をしているtaroさん。

実は、将棋を指しながら、私からのリクエストを待っているtaroさん。
ところが、待てど暮らせど今日は、私からのリクエスト無しで時間終了!

他の方とお話ししていると、後からトントンと私の肩を叩くtaroさんが。
シマッタ~と、taroさんは内心思ったのでしょうネ。
「先生、長崎の鐘を歌ってやろうか?」と、ニコニコ顔のtaroさん。
<ワ~~、歌ってくださいます?嬉しい!>
「よかよ、歌っちゃろ。今年もどんたくで歌ったたい。
93歳で歌うって凄かろう?
100歳で歌ったら、表彰されるけん楽しみにしとき」
そして、直立不動の姿勢で「長崎の鐘」を歌うtaroさん。

きょうは、一段と声が輝き、響いてました。
周囲から、パチパチと拍手が・・・・・

1番が終わると、「ここからが、よか所たい!」と2番へ突入。
召されて妻は天国へ
別れて一人旅立ちぬ
形見に残るロザリオの
鎖に白き我が涙
慰め、励まし長崎の
ああ、長崎の鐘がなる

奥様が無くなられて20年とか。
100歳まで、あと7年。
それまで、待っていてくれよと思って歌い続けるとのことでした。

「先生、ちょっと話がある」と、歌い終わっても延々と話し続けるtaroさん。
100歳まで、歌い続けるためには発声法をキチンとしなければいけない。
口先だけで歌うのではなく、お腹の底から歌わないとダメだ。
響きを付けるためには、こうすれば良い。

その通りでした!(驚)

taroさん、100歳の時もダイジョウブ!
楽しみにしてますね。

by poco-a-poco-music | 2005-08-09 19:53 | 音楽の不思議な力&音楽セラピー

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